この事故は波による洗掘によって発生したものであり、洗掘については当初から予想されていたため、その対策のために洗掘防止のためのロックマットを敷く予定であった。しかし、そのロックマットの設置前に荒天に遭遇し、装置の着底面の下の砂が洗掘によって運ばれてしまい、そのため装置の自重によってケーソン部が座屈してしまったのが事故の原因であるとのことであった。
海域実験のサイトは今回訪問したインバネスよりも更に北のAberdeenであるために、装置そのものを見学することは出来なかった。
海域実験用装置は保険金によって再度建造し、来年夏に設置して海域実験を開始する予定であるとの事であった。
スコットランド北部には波力装置に適した良いサイトがあるため、海域実験を含めた研究開発が成功すれば、商業べースに乗る経済性のある波力発電装置の運転も難しくない様に思われる。
尚、当方からは沖合浮体式波力利用装置「マイナィーホエール」のプロトタイプの概要と海域開実験計画についての説明を行った。
図2.3-2 Side view of Osprey
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